週末、近所のパン屋へ行った時のことである。
いつも特に会話はしないのだが、お会計の際に小麦が高騰していてパン屋さんが4〜5割値上がりしているというニュースを見たことを伝えてみた。お母さんは少し苦笑いしながら「うちの人が値段は上げないっていうの」
驚いて「大丈夫ですか?」なんて愚問を投げてしまった僕に「全然大丈夫じゃない」なんて言うもんだから、地域を代表して「いつでも値上げしてくださいね!」と言って店を後にした。
どうもこうも胸が熱い。
そのパン屋はいつかの夜遅くに帰ってきた時も明かりが点いていて、覗くと店主が一人で仕込みをしているではないか。
仕事にプライドを持ちながらお客さんのお財布事情も心配しているなんて人として素晴らし過ぎるではないか。
直接的でない人の繋がりを感じられて五感が刺激された一コマでした。誰かの仕事で誰かの生活は支えられているんですね。
BGM ; Home -Aaron Taylor-
