年をとっていくと「何が出来るか」という可能性よりも、「何を活かせるか」ということを考えている気がします。
個人的にはすでに進化の限界を迎えているものが好きで、アンティークの機械仕掛けの腕時計、トレンドを持たない強い服。フォルムと機能性から抜群のセンスを感じざる得ない自転車。否が応でも一瞬で自分と向き合う登山。
もちろん、上記のどれも現代風にブラッシュアップされて”バッテリー”が付いてより快適になってはいるが、どんどんと管理能力は低下していると思う。
危機管理能力とは第六感的なもので、見て聞いて触っての行動の反復から少しづつシェイプしていくので、自動任せだとこの感覚は一瞬で後退してしまうと思っている。
公園で遊べない子供は家でとても現実なんかとはかけ離れたところで年をとる。映像が全てで、自分の可能性を試せないという危惧もある。
トラッド、古典的であることとは失ってはいけないものを守るためのおまじないのように感じる。
もし、netflixに加入していたらLOVE, DEATH & ROBOTSを見て頂きたい。
don't look up同様に素晴らしいユーモアとこれからの世界への警告を模範的に受け入れて頂けるだろう。
BGM; Big Mikes -Dijon-