両極端の中にある

両極端の中にある

前回のブログにてchaos galaxy ringをご紹介しまして、「宇宙」を感じたいと思い久しぶりに山へ。
人が自力で行ける宇宙は山か海。どちらも凄く深く、我々が知り得ない強さや、恐怖。生と死が淡々とあります。
そして、どちらもコンビニも病院もないから入る前の準備である程度生死が分かれてくる。どんな防寒着を持って行って、どれくらいの食料を持って、水を確保出来る状態にしておく。山で最低限気をつけているのはこの三つ。
これで大体のことは凌げる。

秩父多摩甲斐国立公園は名前の通り1都2県。と見せかけ3県目の長野県が含まれる広大な森林公園。ヨセミテ公園的な存在。
日本の国土3分の2が森。我々人間はとても小さな空間で生きているにも関わらず、生活の中に環境破壊を盛り込んで、ここまで地球全土を温めてしまったんだからほんと欲深いな〜と、私と自然を考えずにはいられない。

選択肢なしに「現代」へ放り込まれる命に対して、少しでも「感動」を味わって欲しい。だから、いつまでも自然や美しい歴史的建造物。プロダクトは残るべきだと思う。

ほんの数分前まで日が入っていたと思ったら、深々と薄暗くひっそりとした表情を見せる。
「あ〜、完全に一人だ」ということを再認識させる静けさもそこにある。
如何なる機械的音が入ってこない2000m付近。ある意味深海だ。

人の家へいきなり迷い込んでしまったような、困惑が数分ごとに足を重くさせる。見慣れた電線も、アスファルトも、BGMのような車のタイヤの音もなく、集中を切らしたら即迷子。勝手を知らないから、いつまでも「ありがとう」と思いながら藪の道を見失わないように、また、動物の気配に配慮する。

今回の登山は「山頂の眺望」が目的ではなく、なるだけ人気がなく、距離があり、ひたすら歩く。というのが目的だったので入山から下山まで本当に人一人会わなかった。そのおかげで数々の無名の庭師が作った庭園をゆっくり見ることが出来、心が開放する過程を思う存分に味わえた。
行楽シーズン真っ只中、カロリーメイトを左手に、少しのリスクを右手に持って冒険してみては如何でしょうか。

今日で四日経っても太ももの筋肉痛が休まることを知りません。。。

BGM ; the smoke -the smile-

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